弾力性を失った先。

雇用されるということについて、考えてみたい。

森は高校を卒業した明くる日から働いていた、とよく言うが、26年働いて来て、引っ越しもしてるから職歴が多い。まあ、だいたい長くても3年か4年で頭打ち状態になって、そこを去るわけなのだが、鈴鹿に来てから、大きな会社に派遣で入ろうとすると、『職歴が多すぎますね』ということになり、競争力がおちるようである。
自分の都合で仕事変わりすぎということなんだろうけど、全部が全部そうではなくて、頭のおかしな人につきまとわれるとか、ないことないこと吹き回されるとか、そういうことも多々あるわけで、その度に『じゃあ森が引きますよ』と引いて来たわけです。うーむ。

でも、職歴の多さが問題になるくらいのところに無理矢理入ったところで、トラブルが続くのは目に見えているし、逆に、高校を出てすぐ結婚した女性が、子どもの手が離れたからといって、就職先を探そうにもなかなか上手くいかないという話もあるし、雇用する側のストライクゾーンというのは、ものすごくデリケートだなあと感じるのだった。

つまり、まあフリーターして来て40過ぎたら、自営するか、どこか履歴書が要らないところに潜り込むか、適当に職歴を端折って申告するかという結論がだせそう。

求人をしげしげと見てると、福祉業界は喉から手が出るほど人手が欲しい状態と聞くが、森がこの前切られたところは、またもや求人を出していて、私のいたポストに入った、元教職の若い女性は辞めてしまったのか切られたのか、と察せられる。人手が足りないのは目に見えてるし、新学期前で気が狂うような忙しさなはずなので、それってほんま、どうなってんの?と素朴に疑問だ。まさか、親友のオーディションをしてるんじゃああるまいな?。

東京に居たときも、『あっ、これは求人とる態度じゃないな』と面接の途中で帰ったことが2度あったけど、そこまで極端ではなくても、採用側がストレスでいっぱいいっぱいで、業務どころじゃないというパターンが結構多いのかもしれん。だから、求人数と求職者数のバランスがどうのこうのという話しではないという状況もなんぼかあるんじゃないかしら。

でも、そこで一番迷惑をこうむるのは、『お客さん』なんだけどね。

社会全体の弾力性が無くなって来てるのだろう、と数年前思ったが、それがどんどん進行して行ってる。これ、ほんとどうなるんだろうね。



コメント